理事長挨拶

小林 洋平

当会は1999年の活動開始以来、18年に渡りネパールとの野球交流活動を続けてまいりました。また、一昨年のネパールでの大地震におきましてもネパールの復興支援に微力ながら取り組んでまいりました。このような当会の活動に対し、このたび、日本政府が推進するスポーツによる国際貢献事業である「SPORT FOR TOMORROW」に参加している団体の中から、特にその功績が認められ、スポーツ庁長官より感謝状を賜りました。このような感謝状を賜ることは当会にとって身に余る光栄でありますが、これも皆様のご支援があってこその授章であり、これまでご支援いただいた皆様に感謝申し上げます。

また、去る2月にはパキスタンのイスラマバードで「第13回BFA西アジア野球大会2017」が開催され、ネパールも出場いたしました。ネパールにとっては4年ぶりの国際大会となりました。経済的な問題でネパールにとって国際大会に出場することは容易ではありません。しかし、昨年12月には代表選手選考会を兼ねた国内大会を開催し、イスラマバードまで陸路で移動して経費を節減するなど、ネパールの野球関係者の熱意により今回の大会に出場することができました。そして、大会では銅メダルに一歩届かなかったものの、国際大会で初勝利を収めるなど、過去の大会に比べて大きな進歩を見せました。

次回のBFA西アジア野球大会は2019年の開催が予定されていて、その大会が2020年の東京オリンピックの予選ともなります。そして、ネパールの野球関係者一同は、その大会までには長年の願いであるグラウンドを建設し、代表チームがそのグラウンドで練習してオリンピック予選に臨めるようにしたいと考えております。そんな中、本年6月には建設予定地であるバルバドラ・セカンダリ・スクールの敷地提供に対し、同校の学校運営委員会およびポカラ市からの同意文書を受けております。今後は、ポカラ・ベースボール・クラブを中心にグラウンドの仕様や建設費など、より具体的な計画を策定し、当会もそのサポートを行ってまいりますが、グラウンドの仕様としては、子どもたちが安心して遊べ、災害時には避難所として利用できるものといたします。

最後に、常に申し述べていることではございますが、当会の活動理念は一方的な支援ではなく共に成長する「協働」で、「野球から広がる笑顔の輪」を合言葉にネパール側と協力しながら活動を進めております。そして、最終的にはネパール野球がネパール人の自主運営によって行われることを目指してまいります。今後もこの方針を堅持し、活動を続けてまいります。また、当会では、様々な形で活動にご協力いただける方々を広く募集しております。今後とも皆様のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。


2017年8月
NPO法人 ネパール野球ラリグラスの会 理事長

小林洋平