理事長挨拶

小林 洋平

昨年10月にNHK−BS1の新番組「世界はTokyoをめざす」の第1回目としてネパール野球が紹介されました。番組をご覧になった方も多いと存じますが、番組は好評を博し、当会にも多くの好意的な反響が寄せられました。

ところで、番組でも紹介されましたが、現在、ネパールではグラウンド建設へ向けての動きが出始めています。来る2019年には、2020年東京オリンピックの野球の予選となるアジア野球大会が開催されると予想され、ネパールも出場を望んでおります。グラウンドの整備はネパール野球にとっての長年の願いでもありましたが、オリンピック予選への出場を目指すことを機に、現地ではその声が一層高くなりました。具体的な内容は今後ネパール側と検討いたしますが、オリンピック予選までには完成させ、新しいグラウンドでオリンピックへ向けた練習を行えればと考えております。

そんな中、来る2月25日から3月1日に渡り、パキスタンのイスラマバードで「第13回BFA西アジア野球大会2017」が開催され、ネパールも出場いたします。前述のように、2019年のアジア野球大会は2020年の東京オリンピックの予選となることから、今回の大会はその前哨戦となります。ネパールにとっては3度目の国際大会出場となりますが、代表チーム選考会に参加した選手の多さや強化合宿の実施等、大いに期待ができるチームとなっております。ただ、代表チームといえども、凸凹のグラウンドで練習を行っており、グラウンド建設の早期実現が望まれるところです。

ところで、ネパールの政治的混乱から、これまでネパール国内には2つの野球統括団体が存在し問題となっておりましたが、このたび「ネパール野球ソフトボール協会(NBSA)」に一本化されることとなりました。今回の代表チーム選考に関しましても、NBSAの主導で行われております。NBSAは2009年に設立された団体で、これまでも当会とは友好的な関係を築いてまいりました。当会といたしましても、今後はNBSAとの協力のもと活動を進めることとなりましたので、ここでご報告いたしておきます。

最後に、これまでも繰り返し申し述べておりますが、当会の活動理念は一方的な支援ではなく共に成長する「協働」です。「野球から広がる笑顔の輪」を合言葉にネパール側と協力しながら活動を進めており、最終的にはネパール人の自主運営によるネパール野球を目指しております。当会が活動を始めて19年目になりますが、最近ではネパール人自身の手で野球大会が開催されるなど、徐々に自主運営の動きも進んでおります。今後もこの方針を堅持し、活動を続けてまいります。今後とも皆様のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。


2017年1月
NPO法人 ネパール野球ラリグラスの会 理事長

小林洋平