理事長挨拶

小林 洋平

平素はネパール野球ラリグラスの会に温かいご支援を賜りましてありがとうございます。

さて、かねてよりラリトプールに建設中でございました安全に様々なスポーツができ、災害時の避難所として使用できる多目的グラウンド「シリクール・ラリグラス・フィールド」が、2018年9月に完成いたしました。

本グラウンド建設に関しましては、当初から建設地や規模の変更など紆余曲折がございました。ご支援者の皆様にはご心配をお掛けいたしましたが、おかげさまで、グラウンドは無事完成し、9月15日には開所式を挙行することができました。私も開所式に出席いたしましたが、地域の住民や子どもたちがグラウンドの完成を喜んでいる姿を見て、大変嬉しく思いました。2015年の大地震の際には、グラウンドが建設されたラリトプールも被災地となりましたが、その被災地にグラウンドが作られたことには、大変意義深いものがございます。

また、ケシャブ・タパ氏をはじめとして、このグラウンド建設には建設地となったシリクール・スクールの関係者が多く関わっております。また、当会の鈴木事務局長も長期に渡って現地に滞在し、建設に携わってまいりました。他にも、ネパールの野球を何とか盛り上げたいという思いを持つ人々が関わって、グラウンドは完成いたしました。これまでご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

さて、2019年は当会の活動が始まって20周年という節目の年に当たります。1999年9月8日に何も無い、野球人口ゼロのところから始まったネパール野球ですが、この20年間、私たちは現地の方々の自立した運営を目指して、活動を続けてまいりました。まだ完全な自立は難しい状況ではございますが、野球に対して熱意を持った人々は着実に増えております。こういった人たちが、ネパール野球を広めていく上での大きな力となっております。また、日本には8万6千人を超えるネパール人の方々が住んでおり、その数は増え続けております。今後は、そういう方々も巻き込んでネパール野球の発展に繋げていきたいと思います。

また、2019年には、東京オリンピックの実質的な1次予選となる西アジア野球大会が、スリランカで開催されます。当会の活動当初、オリンピック出場も夢のひとつでありました。活動20周年の節目でオリンピックへの挑戦は感慨深いものがあります。オリンピック本戦に出場することは難しいですが、それに挑戦できることは、ネパール野球にとって大きな一歩であります。西アジア野球大会に関しましては、今後ご報告申し上げます。

2019年度も様々な活動を行ってまいります。また、20周年という節目を迎え、活動の転換期としたいとも考えております。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。


2018年12月
NPO法人 ネパール野球ラリグラスの会 理事長

小林洋平